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藤井:
揚志さん、こんにちは。今日はよろしく!
山本揚志:
こちらこそ、よろしくお願いします。

 藤井:
揚志さんとは、もう何作ぐらい作ったかな?
山本揚志:
「かへ」で六作目ですね。
藤井:
その他小さい漫画企画とか入れるとかなりになるね。
どれが一番気に入ってる?
山本揚志:
体当たり刑事ですね。
あれはシリアスな場面や描きながら笑えるシーンもあったので気に入ってます。
藤井:
へぇ〜意外!
そういう意味では、僕もメール集客甲子園も気に入ってる。
でも、僕は一番気に入ってるのは「かへ」かな。
山本揚志:
あれは気持ちを入れやすかったですね。
アクセスG!G!もそうですけど、おじいさんおばあさんを描くのは
好きですね。
藤井:
そうやね。揚志さんの絵に合うね。
山本揚志:
しわが描き応えがあるんですよ。

藤井:
最初にビックリしたのは、メール集客甲子園で、
甲子園の周りに生えているツタの手描きのスゴサやった。
山本揚志:
ピカピカのビルを描くよりもボロ小屋を描くほうが好きやし、
あのツタは自分でもどこまで描けば良いのか困りました。
藤井:
揚志さんの絵は、人間や物の中にある哀しみとか喜びを描き出す絵だから、
複雑にいろんなものが入り混じったものを描いて欲しくなるねんな。
山本揚志:
必要以上に感情移入して描きますから、私生活にも思いっきり影響がでますよ。
藤井:
例えばどんな?
山本揚志:
シナリオをもらってからは寝るとき意外、ほとんどそのことで頭が一杯になります。
藤井:
すごい没入力やな…
山本揚志:
異常ですよね 笑

藤井:
揚志さんって、絵へのこだわりがすごいでしょ?
背景も全部手書きやもんね。だから迫力がすごい。
山本揚志:
感情を表すのは人物の表情だけでなく背景や小物でも表しやすいので、
得意ではないですけど、やたら描きこみますね。
藤井:
僕は揚志さんの絵を見てると、もっとがんばらなって、いつも思うよ。
山本揚志:
普段あんまり口が達者ではないんですけど、漫画の事に関しては別ですね。
藤井:
今回の「かへ」でも、例えば龍太がICUでつながれている管とか、
器具とかそんな細かなものの描きこみ一つを見るたびに、
魂の入れ方で引けを取りたくないって思う。だから、仕事するのがエキサイティングで楽しい。
山本揚志:
それはうれしいですね!最高の物がつくれそうです。

 藤井:
「瀬をはやみ」どうやった?ネットですごく反響をもらったけど。
一番凄いときで11時間で50万PV。サーバーが落ちかけた。
山本揚志:
自分としては意外でした。
藤井:
僕も。
山本揚志:
あれは「恋愛」ということもあって結構考え込みながら描いたものなんで。
藤井:
僕はあれ1時間半ぐらいで書いた
山本揚志:
早!!
藤井:
土曜日で、オフィスにほとんど人がいなくて、ぐっと集中して書いたの覚えてる。
山本揚志:
「瀬をはやみ」のシナリオにしてもそうですが、
自分は絵は上達してたとしても、ストーリーの作り方がガキのまんまなので、尊敬します。
藤井:
「瀬をはやみ」はSEOと百人一首の「瀬をはやみ」の歌ということで、
まあ“上手にハマった”って感じやけど、「かへ」の方が、まだ思いを出していけてると思う。

藤井:
広告が入ってるけど、やっぱり物語として、
もっといいものを創りたいって気持ちがどんどん強くなってきた。
山本揚志:
かへ は広告がさりげなく入ってたんで
描いてる自分も広告だということを忘れてました。
藤井:
びっくりするぐらい、「泣きました」って書き込み多かったね、いろんなブログで。
山本揚志:
自分も泣きながら描いたんで読んでくれる人にも泣いてもらわんとね。
藤井:
僕も最後のところは泣きながら書いた気がする。
で、漫画になって読みながらも泣けた。

藤井:
揚志さんってね、こんなこと言ったら失礼やけど、変わってるやん?
ちょっと世間知らずで、ちょっとトンチンカンで…
山本揚志:
変わってるってよく言われます、自分ではこれが普通なんですけど。
藤井:
そやけど、こと漫画に関してはビシーッって針の穴をつくぐらいポイントをついてくるでしょ。
シナリオ渡したら、絶対にええもんにしてくれるっていう絶大な信頼があるねん。
シーンの取り扱いも絶妙やし。
山本揚志:
狙ってるわけじゃないですけど、どう見られたいとかじゃなく、
とにかく自分の思うように描いてます。
藤井:
かならず期待以上のものがくるから、揚志さんからFAX着たら、
スタッフのみんながFAXの前に集まってくるよ。「社長チップス」のときも、毎回大笑いしてた。
山本揚志:
なんか褒め殺しですね、うれしいです。

山本揚志:
逆に藤井さんのシナリオって分かりやすいんですよ。
自分以外が考えたストーリーを描くのって難しいと思ってたんですけど、
一回読んだだけで描くべきキャラクターの顔が浮かんでくるんです。
藤井:
揚志さんに描いて欲しいって思って描いてるからかな。
これからもっと魂をふるわせる人間の機微を描きこんでもらえる物語をつくりたいな
「どうくる?」「そうきたか!」って揚志さんとバトルするみたいな。
それから、揚志さんは龍馬フリークやし、僕も大好きやから、なんか龍馬ものやりたいね。
前に1回、企画流れたけどね。
山本揚志:
あ!それやりたいです!!
坂本龍馬の漫画や本って沢山ありますけど、すごく意外な面があったり、
自分にしか描けない龍馬がかきたいですね。
藤井:
そういうのいいね。
山本揚志:
やりましょう!

藤井:
そういえばウチの企画の「ずれずれなるままに」も描いてもらってありがとう。
山本揚志:
初めて薄墨使ったんですけど楽しいです。予測が出来ないにじみとかが出るんで。
藤井:
よかったらもっと描いて。ゲームの企画もあるねん。
山本揚志:
どんどん描かせて下さい!
藤井:
「ずれずれなるままに」は揚志&藤井組のコンビに加えて声優さんとのタッグもあったしね。
山本揚志:
声優さんすごいですよね、本格的で。
藤井:
うん。アイリスの花言葉さんっていうんだけど、
めっちゃいい!「シニアカップル」ゲームとかね。
山本揚志:
まだやってないんで、さっそくやってみます♪
藤井:
藤井: ぜひやってみて、ラストが感動やから!
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